こんにちは、ぱぱけん (@yi_ki411) です。
一級建築士 学科試験まで残り1ヶ月を切りました。
この時期ってどういう勉強の仕方をしたらいいの?
どうしても無理をしてしまうし、精神的にもきつい…
そういった方が多いかと思います。
受験者の方は最後の追い込みで体力的にも精神的にも一番苦しい時期です。その一方、この1ヶ月で得点を飛躍的に伸ばす受験生が多いのも事実です。
私も試験の1か月前までは90点前後の得点でしたが、最後の1ヶ月で10点以上得点を伸ばし、100点台をキープできるようになっていきました。
本記事では、一級建築士試験にストレート合格した私が学科試験本番までの残り1ヶ月をどのように過ごしていたか、5つの戦略というかたちで紹介します。
戦略①:ひたすら一問一答問題を周回する
私はこの時期に新たに過去問の問題集を解くことはやめました。
試験1か月前から本番まで、いままで使っていた過去問の問題集は一切使用していません。
その代わり取り組んでいたのが、〇×形式の一問一答問題集です。
一問一答問題集で5科目すべての問題を繰り返し反復解答していました。
学科試験の対策を始める初期の段階でこの一問一答問題集を活用する方も多いかと思いますが、私は逆で最後の最後だけ活用したことで大きな学習効果を得たと感じています。
私は資格学校に通っていたので学校からの課題や講義も並行してこなしていましたが、優先していたのはこの一問一答問題集です。資格学校の講師から指示があってやっていたわけではなく、自己学習の一環で勝手にやっていました。結果、得点を伸ばす一番の要因だったのではと思っています。
一問一答問題の利点
この時期に一問一答問題をこなす利点は3つあります。
1.過去問を漏れなく復習できる
一問一答問題集は過去問を並べて〇×形式にしているだけです。
いままでの勉強で取り組んできた過去問が1問ずつ並べられており、漏れなく復習していけます。
これまで多くの過去問をこなしてきたと思いますが、それでも忘れている問題や初見問題が出てきます。
2.時間的効率がよい
残り1ヶ月という短い期間で、広く知識を整理しどれだけ数をこせるかが勝負になってきます。
他の受験生との差を一気につけるには、最大限に時間効率のよい方法をとるのが一番です。
3.勉強場所を選ばない
一問一答問題集はポケットタイプのものやスマホのアプリなど手軽に取り組める形態のものが多いです。
この時期はとにかく時間が惜しくなってきます。
一問一答問題は通勤電車や会社の休み時間、トイレの中でも取り組むことができ、すき間時間の学習にも最適です。
一問一答問題集の具体的な活用方法
一問一答問題を解いていると明らかに固定知識として定着していてもう解かなくていい問題が多くあります。
そのような問題はマーカーをしておき、次に周回するときには飛ばします。
また、この時期には「思い切って捨てる問題」というのも取捨選択していく必要があります。
何度解いても理解できない問題に時間をかける時期ではないのです。
私の場合はもう復習の必要がない問題に黄色マーカー、捨てる問題にピンクマーカーをしていました。
この時期は電車でも仕事中でも常に黄色とピンクのマーカーを持ち歩いていました。(笑)
そうしてマーカーがない問題をどんどん減らしていき、わからない問題や初見問題をしらみつぶしにこなしていくというやり方です。
ここに至るまでに過去問をしっかり解いて理解していることが前提
本番前の一問一答問題集の活用方法を紹介しましたが、注意点があります。
あくまでもこれまでの期間にしっかりと過去問を解き、事象や概念、式の理解などをしていることが前提です。
効率よく知識を広く整理し復習することが目的ですので、一問一答問題集を使って深く理解や学習をしようとするのは避けてください。
戦略②:模試を総復習する
さきほど紹介した一問一答問題集だけでは不足することがあります。
それは、過去問の問題文の言い回しや大小関係、式や図などを変えた問題に対応できないということです。
そこで、いままでの模試の総復習が大事になってきます。
模試の問題はいわゆる予想問題です。
過去問とは違った言い回しや切り口の問題が用意されており、本番を想定した対策になります。
時間を測って取り組む
この時期は試験を想定し、試験時間通りに模試に取り組むことをおすすめします。
特に学科Ⅲ〔法規〕は時間との勝負であり、おそらく本番も時間ギリギリの戦いになるでしょう。
- わからない問題は飛ばす
- 最初に、最後の問題まで目を通す
など、限られた時間の中でのテクニックも必要です。
その感覚だけでも身に付けておくのとそうではないのとでは本番で大きく差が出ます。
試験本番は必ず見たことがない問題やわからない問題に直面します。
資格学校に通っている方はきちんと時間が設定された模試があるかと思いますが、独学の方も同じように時間を意識した対策をしておいたほうが良いです。
模試の解説をしっかり読み込み理解する
これは当たり前のことですが、間違えた問題はなぜ間違えたのかを追求することが大事です。
特に模試は普段より集中して問題に対面し、熟考し、悩んだ末に解答していると思います。
それでも間違えた問題ですから、その理由を追求しないのはせっかく時間をかけた意味もないですし非常にもったいないことです。
戦略③:新傾向問題と解けない問題に執着しない
くどいようですが、この時期はとにかく試験対策に対する時間の使い方が大事です。
直前時期になると大量の問題集や課題を課してくる資格学校もありますが、それを言われたままに一生懸命こなしても効率が悪い可能性もあります。
計画的に、戦略的に動かないとライバルに負けます。
新傾向問題対策は時間に余裕がある人だけ!
資格学校ではこの時期に新傾向問題(難易度の高い問題)が課題として配布されます。
学校の直前講座のようなもので大量に課される課題のひとつに必ず入っていると思います。
ただ、資格学校には申し訳ないのですが、はっきりいってやる必要がまったくないです。
私も学校から新傾向問題集のような冊子を配布されましたが、一切手を付けなかったです。(担当講師の方、ごめんなさい…)
それでも、ちゃんと合格しています。
確率論的にいえば、出るかどうかもわからない問題に時間をかけるよりは、過去問への対応力を広げるほうがはるかに有利になります。
ここで勘違いをしてはいけないのは、さきほど紹介したような「過去問の言い回しや切り口を少し変えた問題」で、これは新傾向問題ではなくれっきとした過去問ですのでしっかりと区別して対策しましょう。
もちろん、過去問対策は十分すぎるほど仕上がっていて時間に余裕がある方については新傾向問題対策をするべきです。
解いてもわからない問題に執着しない
この時期に過去問や模試で間違えた問題のうち、
・解説を読んでもわからない
・テキストや参考書を見てもまだわからない
・講師や周りの人に聞いたがいまいち理解できない
といったものには執着せず、思い切って捨て問題として諦めてください。
突き詰めてもわからない問題に執着している時期ではありません。
その1問に時間をかけている間に、他の問題を5問解いたほうが合格の確率は上がります。
戦略④:体調管理を最優先にする
直前時期は特に無理をしがちです。もちろん、追い込み時期ですから多少の無理は必要かもしれません。
しかし、体調を崩して寝込んで何もできなくなるほうが結果的に時間のロスが大きいです。
ですので、勉強よりも体調管理を優先して下さい。
睡眠時間はしっかり確保する
学習効率の維持、記憶の定着のためにも、普段通りの睡眠時間を確保しましょう。
特に試験前日、前々日くらいは夜更かし厳禁です。そこで無理をして当日に体調を崩すのが一番最悪です。
食事もしっかりと
同じ理由ですが、食事についても普段通り、栄養バランスに気を付けてしっかりと摂って下さい。
朝食をとるかとらないかで頭の回転が違うはずです。
戦略⑤:2か月後の自分を想像しモチベーションを最後まで維持する
1か月後は学科試験本番です。
では2か月後のあなたは何をしているでしょうか?想像してみて下さい。
- 次なる設計製図試験の対策をしている自分
- また来年の学科試験に向けて学習をぼちぼち再スタートする自分
当然ですが、すべての受験生が①と答えるはずです。
2か月後には当然のように設計製図試験の対策をしているんだと、自分に思い込ませるだけで精神的に楽になると思います。来年もまた学科試験かも…なんてことは考えないこと。
精神論みたいになってしまいますが、最後までモチベーションを高く維持するためには結構大事なのではと思います。
私は絶対ストレート合格という気持ちで1年間やっていたので、学科試験に落ちることなんて想像もしなかったです。2か月後は製図試験の対策をしているんだと思いながら本番まで無心で勉強していました。
まとめ
本記事では一級建築士 学科試験直前の勉強法や過ごし方について紹介しました。
全員が合格できる試験ではありませんので、この追い込み時期をいかに戦略的に過ごしライバル達に差をつけられるかが鍵になります。
本記事をご一読いただいた皆様のうち、少しでも多くの方が(できれば全員が)、合格を掴み取ることを願っています。
残り1ヶ月、頑張って下さい!